井田

市内の区数は七。「中島」は川崎区、「金程」は麻生区、ならば「井田」といえば...。前者に比べて知名度は多少、いや、かなり上か。井田山と呼ばれる位だから丘陵地多く、最寄駅からの便こそ些か不自由ながら市立井田病院に市バスの井田営業所等々と市の関連施設が少なくなく。御当地にはかつて大御所がおられて随分と世話、というか、馳走になった。旨かったナ、清養苑。山の中腹にリハビリテーション福祉センター附属のグラウンドがあって、障害者の方々の利用多く、その利用者から相談をいただいたことがあった。

過去に依頼された陳情は忘るることなく極めて恣意的な見解を添えて担当部署に指示するも以後、執拗に追い回して急かすは不憫。万が一、事態が頓挫もしくは膠着した際のみ連絡を、と言い残して放置しておくのだけれどもちょうど一年前にいただいた陳情の願意が叶った、つまりは当時の支障が大幅に改善されたと依頼主から御礼の連絡をいただいた。そう、確かあの時は議会で取り上げて...。

今更ながらに当時の会議録(平成31年予算審査特別委員会-03月04日-01号)を読み直してみると質問側、つまり私の発言は「(利用者の)使い勝手が悪い」の一言で片づけているも答弁に立つ市側の回答は「隣接する体育館から用具を運ぶ際に、体育館に近い入口は高低差があるため使用が難しく、反対側にある入り口まで大回りをして搬送しなければならないことや、グラウンド内の階段への手すりの設置など」と現状を丁寧に説明されており。末尾にある「検討」の二文字が全て帳消しにしかねぬ危惧を抱けど、そこは相手を信じて。新たに設けられた搬入口が大変好評と聞いて朝の通勤途中に立ち寄れば、百点也。随分とラクになった。

閑話休題。「同居」を選択した以上は代償やむなしもジワリと目立つ感染者数。再度の休業要請も根絶ならぬ抑制に留まる可能性が高く。二十代、三十代が大半を占める、などと若者が槍玉に上がるも路地裏の居酒屋とて酒癖良からぬ泥酔客の繁盛ぶり見れば早かれ遅かれ。もはや自粛要請以上に個々の意識に負う面が大か。

県外移動の解禁に見込まれる経済効果は限定的、歓迎どころか地方の抵抗は尋常ならざるものがある訳でどこぞの県では県外からの転入生に二週間の登校自粛を求めたとか。未だ外敵の侵入を許さぬ背後に少なからぬ県民の警戒心、意識の高さこそ見上げたものなれど、あくまでも「任意」の検査、隠れた陽性者がおらぬとも限らず、そこまで排他的にならずと。

それがよき緊張感に終わればいいのだけれどもそうならぬが娑婆の世界。同じ第一号でも他県とは扱いが「まるで」違う訳で、見えぬ重圧がヘンに作用しとる面はないか。ましてや相手は児童生徒、元々の在校生とてその保護者が県外出張時に持ち帰る可能性とてゼロではなく。ただでさえ見知らぬ土地への転校に不安を抱えとるにもう少し温かく迎えてあげる教育的配慮があってもいいのではないか、と思わんでもなく。

潔癖が過ぎるもどうか。「完璧」求める代償は小さくない。

(令和2年7月5日/2580回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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