散髪

相手に不快感を抱かれなければ...。元来、無頓着な性分にて然してこだわりないのだけれども節目は節目。以前であれば大晦日と相場は決まっていたのだけれども同類多く、待つは億劫な上に昨今なんぞは働き方改革か店主の気まぐれか、平然と「終了」の看板を見かけたりもするもんだから戦々恐々と数日前から様子伺いつつ、早めの散髪を終えた。
祖父の戦死後に村を離れて以降、祖父母方とは疎遠にて幼少時のおぼろげな記憶しかないのだけれども、祖母の遺品の中に襖(ふすま)を撮影した一枚を見かけた。中央から両脇一枚には対の漢字三文字、その両隣には二行ほどの文が記されているのだけれどもいづれもあのすらすら文字、草書体にて対の六字中、一字が「禅」であることしか読めず、目下、地元の書家に解読を依頼しており。
先のこと言わば鬼が笑う。それが断捨離か終活とやらかは知らぬが、過去の優勝杯を貰ってくれぬかとの依頼があって安易に了と返答すれば早速に届いた。目撃者、というか留守役の証言によれば自転車で運び込まれたらしいのだけれども尋常ならざる数量にてよく転ばなかったナ。
依頼主の意向こそ知らぬも授与者の刻印付きとあらば再利用は酷。まぁ当人が任せるというのだからこちらが勝手に処分すればいいのだけれどもその運搬の手間を鑑みれば有料といえど自らが粗大ごみにて処分したほうが割得ではなかったかと思わんでもなく。
そう、終活ならば生前に自ら勝手に手がけるものなれど遺品となるとそうもいかぬ。残されし家財の数々以外に家そのものの処分なんてのもあったりするから。分別の上、一般ごみにて処分が理想なれど量が量にて埒が明かぬ。一括して業者委託すれどその扱いに難ありとのことで条例の改正が図られて。
混ぜればごみも分ければ資源。往年などは燃か不燃かの二択、その大雑把さが環境への意識希薄などと揶揄されたりもしたが、そもそもに分別品目の拡大の背景には当該自治体の焼却炉がごみの排出量に追いつかぬとの裏事情もある訳で。そりゃやるに越したことはないけれど相応の手間も生じればその処理に要する負担や安からず。
森林に同じ、木の伐採は断固許さぬと申してもそもそもに伐らねば生活が成り立たぬし、排ガスを理由に乗車拒むは無駄骨に近く。ゆえに中庸にして好循環を生む意識を育むことにこそ主眼置かれるが理想。本市などはごみの排出量は政令市で最も少なく、東日本大震災の際なんぞは他が拒む被災地の瓦礫受入、災害廃棄物の処理に一役買ったばかりか、収集体制とてスリム化が図られるなど、ことその分野に関しては全国的にも悪からぬ立ち位置にいるのではないかと秘かに自負するところあり。
そのへん知ってか他市からの不法投棄が絶えず。かくいう当方の事務所前の集積所なども好立地にあるもんだから闇夜に紛れし不審車の出没しばしば。ゆえに見せしめ狙う厳重注意の告知文とて効果薄というか無意味に近く、違反である以上は収集しかねると放置されて文句言えぬ筋合もそのへんの事情知ってか数日後には言わずと本市の清掃車がちゃんと回収していくのだからその機転はエラい。で、後は積まれた優勝杯も何とか...。よい御年を。
(令和元年12月30日/2544回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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