胃袋

多読家を自称しつつも未だ機会にありつけぬ一冊に経営の名著の呼び声高いレイ・クロックの「成功はゴミ箱の中に」があって、何も成功に限らずとゴミを見れば。ペット不許可のマンションに犬猫の飼主ありなどと清掃員が隠れた情報源になったりもして。んなこと記すとやれプライバシーの侵害だなどと苦情寄せられそうなもんなれど日々同じ経路を辿らば好むと好まざると知り得てしまう訳で。何なら自らやってみなされ、夏などはもう地獄絵図に近く。
ダンボール箱にびっしりと詰め込まれた書類は全て不要物。よくもまぁそれだけ量産出来るものかと見とるのだけど、やっぱり無駄が多くなければ役所じゃない。いやいや、知らせずんば隠蔽の罪を問われ、知らせれば無駄と叱責される、かくも理不尽な村の住人が叛旗を翻さぬ訳はない訳で。んな状態を見かねてか「大胆な節約」、いわゆるペーパーレス化なるものが推進されて渡されしスマホの大判。正式にはタブレット端末とかいうらしいのだけど、んなもの持ち歩くはずもなくおらがセンセイの携帯が如く野ざらしに近い。
されど、んな勝手許さぬと今や委員会などでも机上には紙一枚なく、何よりもメモに不自由でかなわぬと不平申し上げれば付属のペンで...こんな反応悪いペン使えるか。いづれ慣れると説諭されども一向にその兆しなく。万事が「機械の故障」で片付けようとされるも原因は充電不足に入力の間違いと自らの不始末であったりもする訳で手に負えぬ。
一方ではんな鬱憤が災いして大事な審査を疎かにしとらんかと憂う一人なのだけれども情報なきは孤立しかねず、眉間に皺を寄せれば慌てた担当に私有のスマホで同様の操作が可能と教わったまではいいのだけれども件名のみ記されたメールが届いて次頁に進みたくば必要事項を入力せよなどとエラそうなメッセージが表示されて...。おい、コラ、内緒でそんなの進めるんぢゃない...と詰問すれば、昨年の団長会議の議題にちゃんと。
さて、連休明け。数年前であれば忙殺されし弁当の手間も今や給食。手抜きとは言わねどその負担は随分と軽減された上に「温かく」て「旨い」と評判上々。親が作るが当然と古い価値観を振りかざしてみても軍配は明らか。隠さずと私などは弁当派の確信犯だったからね、正直、票にはなると知りつつも諸々の視点からその実現を懐疑的に眺めておったんだけれどもさすがにここまでの効果とは思わなんだ。尚且つ、他都市の動向を注視するなどと慎重姿勢を崩さぬ役人の世界において機先を制しての実施は珍しく羨望の的だとか。
議会が承認したからだなどと自らの手柄が如く吹聴しとる輩もおるそうだけどそりゃ反対出来なかっただけの話で「消極的」賛成。安からぬ負担を被る格好にはなったけれども出産は苦などとの認識が蔓延しては成長を阻害しかねず、やはり子育て世代への投資は惜しまぬに限る。息子の入学に間に合いし「現」市長の英断に中学校のみならず次なるは高校も、と請いし相手は...。やはり胃袋ってのが肝心なんだナと。
(令和元年5月10日/2498回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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