総代

酒酌み交わさねば相手の肚は分からぬなんていうけれどもそりゃ屁理屈ってもんで場は和む効能こそ認めつつもそりゃ別の話。酔って運転が認められぬように呑めば思考回路も鈍り、冷静な判断を失うのは必然。で、意図的に悪意ある話題を振られたりもするから酒席で模索される「気づかれぬうちに...」。付き合い悪しの批判も酒席の失態に比べれば。
そう、つい、こないだなんぞも神社祭礼の宵宮にて直会の席。その前に退散すべきも折角の機会ゆえ盃位は上げてとの指示に最初のみ御一緒することになったんだけれども途中帰るに上座に控える総代の横を抜けねばならず、いつもの口上「明日もありますゆえ今日はこのへんで」と申し上げたつもりが、総代の耳悪く(いや、他人様のせいにしちゃイカン)、私の声小さく、「何?」の大きな声に周囲の目線が一斉にこちらに向いた。くだらんところの機転だけは利くもので、「いや、ちょっとトイレに」-「ならよろしい」。うそがばれぬうちに...ということで翌日の本チャンも無事に終えた。
聞かれた趣味の返答が相手にウケて(などと勝手に思っているだけだったりもして)、適齢期の女性とそちらの雑談に興じてしまったんだけれども最近読んだ一冊に「コーヒーが冷めないうちに」(川口俊和著)があって過去に戻れる喫茶店が舞台。突然の別離に悔やまれること少なくなく、「もし」はあり得ぬもあの時に伝えておきたかった一言。夫婦、親子、恋人同士と心温まる物語。で、電子書籍で読むもんだから読了後に続編の案内が表示されて、その題名ってのが...。
さて、本といえばわれら秘密の生態系を茶化した本で自らの名を高めている輩が居ると隣の副団長から聞き及んで、早速に小田理恵子センセイの著書「ここが変だよ地方議員」を読んだ、というか「買って」読んだ。この世界の住人はすべからく肉食系だなどと鋭い観察眼に軽妙な語り口と四コマ漫画が特徴。惜しむべくは私(と思しきキャラ)が登場していないこと位なのだけれどもなかなかの才能にてそちらに転職したほうが...余計な御世話だナ。
当人は無所属にて昨今なんぞは「訳アリ」でそちらも増殖中ながら彼らとて「民意」には違いなく。こちとら寄らば大樹の陰とその数「のみ」を頼りに権勢を誇るも数の暴挙などと揶揄されぬよう。こちらの提案に賛同されずとも不都合はないが、されど賛同いただくに損はない訳で時折メシでもどうかと領袖に打診するも「多忙」を理由に固辞されたりもして。親の心、子知らず、いや、もしや招かれざる客人だったのではないかと悩んでみるもこちとら交友関係に困るものでもなく、少なくともこちらの意は相手に伝わった訳でそりゃかえって好都合ではないかと。まぁそのへんの距離感ってのが...。
そう、距離感といえば。錚々たる顔ぶれが発起人に名を連ね、安からぬ会費に講師がその人物だったりもすれば別な狙いがあるのではないかと勘繰ってしまうのだけれどもこちとら御指名で「ぜひ団長に」などとメモを残されては判断に迷うもの。行かねば行かぬで隙間風どころか不仲を囁かれそうであるし、行けば行ったで蜜月を怪しまれたり。主催者もそのへん心中を察して...いや、届かねば届かぬで「オレ様の知らぬ間に勝手に」なんて陰口を叩かれぬとも限らぬ。
兎にも角にもその生態系を観察するに飽きぬ世界ではないかと。
(平成30年9月20日/2454回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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