天秤

かつての英雄も世捨て人が如く隠遁の日々。遠路訪ねし主人公が教えを請うも自らの出幕は無いと頑なな姿勢崩さぬ英雄。それがここぞの機会に現れて...そのへんまではありがちな演出なんだけれども既に齢を重ねた身とあっては、その散り際をいかに演出するか。やはり、ルーカスはただもんじゃなかったね、「よし、オレも」って。スター・ウォーズ「最後のジェダイ」絶賛上映中。
さて、年に数回ほど、歯科衛生士による検診と治療をしていただくのだけれどもその一つにフッ化物歯面塗布があって、そこまでいかずとも希釈した液体で洗口をすれば効果的なのだとか。低学年時にフッ化物洗口を実施した都道府県では虫歯の本数に明らかな差異。未然に防ぐ予防の重要性は言わずもがなにて自らの調査結果を元に理論的に積み上げて、やるべきではないかと迫るも御託を並べる天才が相手とあっては分が悪く。
「それは御家庭でやるべきもので...」と相手方、そりゃ分からんでもないが、ならば給食はどうだ。家庭の都合といってしまえばそれまでだが、示される親の所得との相関関係。後ろ盾は歯科医師の先生方、委託にせよ年間1千万円程度、それでいて患者が減少するのだから商売上がったり、されど叫ぶ先生方は万人の健康を願えばこその善意以外に何物でもなく。
全校実施とはいかぬまでも研究実践という選択肢もあれば保護者の同意の下、つまりは任意でもある訳で。保護者の声を聞いてはどうかとの質問にも及び腰な姿勢に後ろから「その位やれよ」と野次が飛んだ、私もそう思う。-野田雅之氏(幸区)の質問より-。立ちはだかる役所のカベ。理不尽な言い分ならば兎も角も損得勘定抜きにセンセイが必死で訴えているのだからそれに応えるのが公僕たる役人の責務ではないかと。そんな答弁あるかって事例は少なくない。
ゴロツキじゃあるまいし、「おい、笑ってんじゃねぇよ」なんて下品な言葉を口にした記憶などないのだけれども、気迫みなぎる往年の質疑を髣髴させる追及姿勢に届く称賛の声。乗客の輸送力増強を名目にした私鉄のダイヤ改正。急行、準急、各停に時折、特急。通過電車を一回待てば乗れた電車も特急と急行の本数が大幅に増便した結果、今や数回の通過待ちに募る鬱憤。
それは踏切の遮断時間も同じでほぼ隣接して走る道路の混雑渋滞は著しく。年明けには更なるダイヤ改正が予定されていて、「(渋滞を)何とかせぬか」の質問に「そりゃ鉄道会社の都合ゆえ...」なんて返答に肚が決まった。地元の期待を背負っとるにそんな答弁でどの面下げて地元に帰れるかって。
納得いかぬと押し返していればいいのだから役得に見えなくもないけれども本番の大舞台とあっては磨り減る神経に体力の消耗著しく。立腹している肚は隠しておくのだけれども相手の洞察力が勝ると本番前に危機を察知した相手があの手この手で攻めて来る。「彼はセンセイの地元の有権者にて...」、んなこと知るかっ、退かぬ媚びぬ省みぬの聖帝サウザーが如く...北斗の拳の見過ぎだナ。
相手に恥をかかせる訳だから自らの言い分は世にまかり通るか、下の反応はどうか、その一事を以て相手は降格させられぬか、恨みを買わぬか(そりゃ余計だナ)等々、微に細に思慮を巡らせて天秤にかけるからこちとら寿命を削るようなものでその代償は小さくない。それでもやらねばならぬと意を決して...ただやみくもに吠えている訳ではなく。
(平成29年12月25日/2401回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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