けもフレ

「特別」が付こうがつくまいが本来は退屈はせんはずなんだけれども、プレミアムの日に限ってぽっかり空いた夜の予定。
前職時代の先輩と当人の母親が湘南のワインバーの知り合いという稀有な縁で巡り合ったデザイナーは同い年。そんな彼が二十年来の会社を退職されて海外を放浪されていたんだけれども帰国した投稿を見かけて「本日のみ好都合」と打診すればちょうどいい企画を一緒にどうかと返事があって「秋の渋谷でクラシック」なんて洒落たイベントを御一緒することになった。
ネットの疑似体験をリアルでも...と様々な機会を提供する東京カルチャーカルチャー。当日の出演は「カルカルカルテット」なるグループなんだけどこれがまたアイドル風な容姿で前回も大好評だったとか。勿論、モーツァルトもあったけど、井上陽水の「少年時代」に山口百恵の「秋桜」、出演者の一人、星野沙織さんの自曲「miT」もよかった。
で、それがサブカルってのか知らんけど「けものフレンズ」のどうぶつビスケッツって曲も聞けて世間に疎いオジサンが若者文化を知るにいい機会。が、何にもまして世代を問わず見ず知らずの方々がテーブルを囲んで同じ時間を共有することで得るものも少なくなかった。顔に似合わず何でそんな機会を御存知かと聞けば何を隠そう当の本人が手がけた企画なのだとか。そうだよな、四十にもなればその位は世の役に立たねば...。
で、折角ゆえ海外の見聞録でもと次なる店に移動。修復進むガウディの遺作、サグラダ・ファミリア。私が訪ねた際は完成まで百年と聞いて半ばあきらめていたはずも今や技術の進歩かあと十年で完成だとか。そんな御当地を後にした翌日に滞在したホテル近くであの忌まわしい事件があったそうで、諸々が気がかりで舞い戻れば厳戒態勢どころか平穏な様子。「折角の余暇を愉しみに来た観光客に悲しい想いはさせたくない」との現地の人の言葉が忘れられぬと本人。
さて、巷は衆院選一色で見向きもされんけど、私が座長を務める議会改革検討委員会の議論も大詰め。一難去ってまた一難、一つの議題にようやく結論を見出せそうな気配に休む暇なく次なる議題は「請願、陳情審査の結論のあり方について」。実現の可能性は薄くとも不採択にするには忍びないという請願者の心情を斟酌しての結論。いやいや、そのような情に左右されては将来に禍根を残しかねず、白黒は明確にすべきとの声。
そう、「採択」「不採択」以外に「継続」という選択肢があって、その後の推移を見守りつつ再審査の可能性も...などといえば聞こえはいいが、時にセンセイ及び役所の双方にとって都合のいい結論だったりもする訳で翌年度に振り返ってみると誰があんな判断を下したのかと恨み節が聞こえることも。
議員の任期中、つまりは四年間で結論が出なかった請願・陳情については自動的に廃案として処理されるんだけど四年といわず年度単位でリセットしてはどうかと提案会派の委員。この委員会においては折り合わぬものについては両論併記が認められているのだけれども両論併記なんてのは座長の役を果たしておらず。
舌戦に踊る「しがらみ」、それなくば収拾がつかんのが世の中であって、どこぞの排除に同じ、しがらみ断てば遺恨が残る。そんなキレイゴトを述べる前にまずは両者が協力して改革に前進する意識を生み出すのが為政者ではないかと。
(平成29年10月5日/2383回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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