市長選

そりゃ思っても腹の中にしまっておくもので口に出せば立派な恫喝。どう転んでも有利な立場なのだから降格をチラつかせて恨みを買うより昇進をほのめかして他に結びつけたほうが利口ってもんだけど、そのへんは机上の学問では教われんからナ。そう、国会のセンセイの話。
今年もあの日が近づいてきた。まぁ何が出来るってもんでもなく、故人の御冥福を祈りつつ、ただ復興を願う位で。幸いにも高台にあったことから津波による直接的な被害こそ免れたものの、原発事故後の避難指示、それが重篤な患者とあっては逃げるに逃げれぬ訳で。郡内では唯一の入院可能な病院で常勤医は院長のみ。患者を置いて逃げれぬと残る院長に付き添った看護師たち。そんな信頼厚い院長が不慮の事故で他界されて存続が危惧された病院の灯を絶やす訳にはいかぬと医師が名乗りを上げたとか。弱者は切り捨てられがちなだけにそこに目を向けることこそが政治の役目ではないか、そんな過疎地医療の最前線に...なんて言えばカッコいいけど。
およそ物事のきっかけは些細なもので動機とて不純なものも少なくない。そもそもに最短距離でモノだけ見てきたなんてヤツに限ってろくすっぽ見ちゃいなかったりするもので、ちょっと横道にそれたほうが新たな発見があったりもするもんだけど、ものの「ついで」のはずがそちらが本命になったりもすると...。今や政務活動費による視察は鬼門にてそれすらも道義的にどうだなんてスグ騒ぎたてられちゃうもんだから賢いセンセイなどは余計な話は腹にしまっておくものなんだけど、こちとら欲深い性分にて。
定食屋のおばちゃんとの雑談。御当地にある御子息の店が繁盛されているとかで夫婦で毎月訪れていると聞いた。「でもあのへんは浜通りだから遠いでしょ、一泊じゃ大変だね」といえば、「いやいや、周辺観光を含めて十分に日帰り可能だ」と店主。当時は事故後の除染や作業で全国各地から作業員が集結していてホテルはどこも満室状態。かろうじて予約したカプセルホテルを根城に立入禁止区域以外の双葉郡内を回ったのが数年前。緑の芝が枯れ野と化してペンペン草しか生えぬJヴィレッジや津波の爪痕残る小名浜港などそりゃ悲惨なもんだったけど、その後はどうか...。
原稿の〆切なんてのは小説家に同じ、早朝だろうが徹夜だろうが兎にも角にも〆切迄に仕上げればいいのだから。思い立ったが吉日、ということで東京駅朝7時の始発便にて現地へ向かう。八重洲口からスグに首都高に入れるから都内一般道の渋滞を回避出来る設計は中々のもの。時にバス移動なんてのもいいものでゆらり揺られて3時間で目的地に到着。高速バスの料金はJRの約半分。が、いかに倹約しようとも動機が不純だから返還せいなどとなりかねぬせちがらい時代。額以上にそのすったもんだに費やす時間が何ともバカバカしく。
えっ、肝心の店の名前を教えろって?どこぞの市長を宣伝しとるみたいで...やめとく。
(平成29年2月27日/2329回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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