育休

どう転んでもあと十年は...と思うのだが、「私が生きているうちに」などと言われると妙に精神的な重圧が増すもので、その位の老獪さで役所に迫れば結果は多少違うものに...いや、んなことないナ。
客観的な指標に則って全て点数化されてしまうから介入の余地は「ほぼ」ゼロですと依頼主には伝えるものの、悩みは深刻にて未だその手の話が少なくない。こちとら言われた以上はちゃんと口利きはしておくんだけれども今年は落選が「ほんとに」多かった。中には8つも希望先を記したものの叶わなかった方も居たりして、そりゃ他区なんだけれども改めてその厳しい現実を思い知らされる機会となった。
いかんともしがたくもセンセイに言われるというのは役所側には重圧になるらしく機嫌を損ねてはとの配慮か向こうから連絡をいただくこともあって当選ならまだしも落選とあってはイヤなもんなんだろうナ。まぁこちとら依頼された以上は必ず相手にも御返事申し上げるんだけど、目下、待機児童ゼロは「現」市長の肝入り公約ゆえに二次募集で必ず...などと都合の悪い話の回避だけは長けていて。そんな折に区内の保育園に顔を出したんだけれども園側とて折角の希望を断るのは忍びない御様子。
これでも毎年2千人規模の枠を広げつつある保育園。財源以上に保育士の確保がままならぬらしく本市なども公務員に準じた処遇を保証しているものの、財源が潤沢な東京都などは更に上乗せしたりもするもんだからそれすらもかすれて見える完全な売り手市場。ネットに氾濫する求人広告の中には出会い系サイトが如く誇張めいたものもあるからやはり実際の園を目で見て、園長先生の御話を聞いてみねば後々後悔することにも...。
誰しもが4月に殺到するからあふれるのであって、それとて育児休暇を「わざわざ」切り上げて会社に復帰しているのだから休暇をフル活用することで平準化が図れれば受入枠に多少の余裕が生じるばかりか、それ以外に1歳に満たない0歳児は保育士の配置は手厚くなっているからその分を1~2歳児に回せば一石二鳥。
が、休暇を丸々取得したにせよ年度途中から入園の確約がある訳でもなく、会社側とて休暇中の社員に給与の5割を支給せねばならん上に仕事に慣れた社員の不在は手痛い。一方の社員側とて5割じゃ不満、稼がねば家のローンが返せぬ上に早く復帰せねば会社に居場所がなくなってしまうなんて事情もあれば役所側とて「えいやっ!」のほうが好都合。現行の1年を2年に、5割を6割に、と国で進む育児休暇の見直し議論だが、果たしてその効果やいかに。
かつてはやむなき事情の家庭に限定された保育園も昨今は預けて当然の権利をかざされて...。私などもその一人だったはずなんだけど落ち着きのない園児というのはどこにでもいるものでこないだは園の発表会にて情緒不安定の園児を見かけた。それが医学的なものなのか、家庭の事情が左右したものか、などと知る由もなく、当人の健やかな成長を願ってやまないんだけれども目を背けれぬ現実に考えさせられることは少なくない。
(平成29年2月3日/2323回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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