柚子

「たわわなる木に隠れてや柚子ハサミ」と一句。富士山の麓で開催された第3回「ゆずの里クロスカントリー&絶景ウォーク」32kmを完走した。中央道と東名道を結ぶ中部横断道の完成が待たれる山梨県富士川町は柚子と富士山の眺望が自慢だとか。何もTOKYOマラソンだけがマラソンじゃない。500名足らずののどかな大会には欧米人のランナーが目立つ。
軽井沢の魅力を世界に広く知らしめたのがA.C.ショーであるようにその土地で暮らしている人には気付かない魅力が日本には埋もれていて。早朝こそ辺り一面に幻想的な川霧が立ち込めるもスタート時には晴れ渡り周囲の山々の稜線が浮かび上がる。海抜240mのスタート地点からコース最高点940mまで山道を駆け上げる。大自然の山々の中を駆け抜ける爽快感の一方で疲労度はフルマラソン並み。
十谷(じゅっこく)温泉郷の門外不出の名物ほうとう鍋「みみ」をいただき、温泉に浸かりつつ、行く年を振り返り一年の疲れを癒す。そう、初挑戦の河口湖マラソンも富士山を見ながらのスタート。あれから20年、今もこうして走っていられるなんてのは恵まれているよナ。
閑話休題。見れば踊る「婚活」ならぬ「政活」の文字。他市といえども目にすれば陰鬱になりかねず、気が失せてすっかり遠ざかってしまったけれどもいつぞやの朝刊に「答弁調整」の功罪を論ずるものがあって珍しく読ませていただいた。市議は本会議前に市側に内容を伝える。市側は内部で回答を検討し、結果を市議に示す。納得いかねば再度...を繰り返し、当日の台本が完成する。
万事抜かりなく石橋を叩いて渡る役所文化と役所に恩を売りたい市議側の妥協の産物。予め用意された原稿を読み合う本会議を学芸会だと揶揄した識者がいるとか。まぁ台本があるのだから確かに緊張感には欠ける訳なんだけれどもそんな識者の忠告を忠実に実行したつもりが...。
事前通告なしの早口言葉、返答に詰まる相手に飛び交う野次。過去の経緯を顧みれば対立抗争やむなしで、敵側にも報道されぬ姑息な面が「多分に」あるだけにその忸怩たる怨恨は分からんでもないが、そちら贔屓の私とてさすがに擁護はキツい。その台本がどんな立派な内容であったにせよ、世の注目は「いやがらせ」という謀略にのみ向いてしまう訳でそもそもに論ずる土俵が違うのだが、その土俵でやるにせよもうちょっと世間をあっと言わせる技位は見せれんものかと。
「答弁調整」などと申してみても所詮は「オレに恥をかかせるのか?」との局長の面子か、昇進の為の部課長の点数稼ぎが根底にある訳でその為に夜討ち朝駆けで追い回されてはかなわん。こちとらどこぞのセンセイと違って浅知恵があるもんではないから大まかな内容を口頭で「ゆっくり」伝えればキチンとメモをとる相手。「では...」と別れ際に一言、「今の内容をペーパーで貰えぬか」。あくまでも「物的証拠」がなければならぬ意味とは。「答弁調整」以上に「物的証拠」こそいらぬと思うのだが...。
(平成28年12月11日/2310回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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