海外視察

天中殺か大殺界か、厄難の年に袋叩きの富山市議会。で、それと双璧をなす格好の材料がこちら。
「不在」-「海外視察」-「御手盛」の三段論法による風評被害とそちらで得られる成果を天秤にかければ軍配は明らか。諸センセイ方の名誉の為に申し上げておけば成果が少ないってんじゃなくてあくまでも風評被害のほうが...自己弁護か。
で、実はここだけの話、今年がその年で事が目前に迫ってきた。視察先の一つが北欧のヨーテボリだそうで、その事前勉強会に招かれた講師というのがこの春に定年退職された元局長。かつては意欲ある若手職員に見聞を広めてもらい、それを本市の為にと創設された海外派遣制度を利用して訪ねた先がそちらだそうで。
実は過去に別な元局長からも似た話を聞いたことがあった。やはり当人が若かりし頃に了承されて向かった先は欧州のごみ処理施設。慣れぬ英語でアポを取り、訪ねたまでは良かったものの、「聞いていない」と門番。いや、そりゃ何かの間違いだと調べてもらえば翌日に「川崎市」の予定があるとのことで、しぶしぶながら出直しとなった。
で、翌日に訪ねれば見覚えのあるおエラいセンセイ方御一行とバッタリ。「おい、何で君がいるんだ」との詰問に(そりゃこっちのセリフだとばかりに)それまでの経緯を話せば偶然の巡り合わせに意気投合?否、相手は雲の上の存在だけに緊張の連続だったと。
が、その甲斐あってか、以降の覚えめでたく...ってのは冗談にせよ、昇進を重ねて局長まで出世されたものの、本人が目指してきた施策に一定の目途が付いたことから自らの経験を生かせる新天地を求めて定年前に退職。そんな元局長から退職後にレクチャーをいただいたことがあった。
ということでそちらの話を整理しておくと本市が推進してきたごみ減量化と分別品目の拡大が奏功してごみの焼却量が「随分と」減った。結果、それまで4つあった焼却場が3つでやりくり出来ることになった。これがいわゆる「3処理体制」といわれるもので、それによる効果は今後40年間で720億円、単年度当たり18億円と。
が、そこにはカラクリがあって、この40年間に建てられるであろう焼却場の建設コストなども含まれるから単純にその額が縮減される訳ではないものの、それなりの効果が得られたのも事実で他の自治体などでも追随の動きを見せている。これまでの常識では分別品目の拡大は循環型社会の実現に向けて先駆的ともてはやされてきたものの、性急に進めた自治体などは最終処分場の確保に手間取り高くついたのは有名な話。
されど、そのへんを予見した本市などは直営部門を縮小、つまりは職員数を削減しつつ、その余剰分を以て分別品目の拡大に充てるのが功を奏して、この間の全体費用は横ばいならぬやや逓減。が、現業と呼ばれる清掃部門は毎年一定の方々が退職を迎える一方で新卒採用は見送られ続けたままだけに次なる課題は最後の砦となる普通一般ごみの収集における直営を維持するか否か、それと同時に有料化が俎上に上がってくる。
世間の風は民間委託だが、東日本大震災以降はその教訓から直営が見直されつつある他、ごみ減量に向けたインセンティブとしての効果を狙った有料化も期待するほどの成果ではなさそうで。保育や小児医療と違って万人が恩恵を被るごみ行政については税負担が妥当だと委員会の中で断言すれば隣のHセンセイが心配して「大丈夫ですか?」と。んなもの気にするものではない。
(平成28年9月30日/2293回)

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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