タダ酒

「車なので」と告げたはずが、「そうか、そうか、まぁどうぞ」と注ぐ手には瓶ビール。もしや招かれざる客だったかナ、口を付けずに、いや、付けれずに席を立った。かと思えば、やはり膝元などは気が利く、というか、よくわかってらっしゃるから「おい、アレ出せ」とモエ何とかなんてシャンパンが。「今日は車だから...」-「置いて帰ればいいじゃないか」。あっ、そういうことだったのか。そもそもに名刺1枚でタダ酒にありつこうってんだから贅沢を言えた義理はないのだが、そんな負い目すらなくしゃあしゃあとくだを巻いているセンセイも居たりして...。
その位、物怖じせぬ胆っ玉でも備えていればもう少し票も伸びそうな気がせんでもないけど、こちとらタダ喰いは好かん性分にて。以前、どこぞのセンセイが通夜の席にてここぞとばかりに酌して回って顰蹙を買ったなんて話を聞いたけど、注がれたほうなどはどこ吹く風であのセンセイは気が利くなどと上機嫌なのだから何とも。多事理不尽であることは存じ上げているものの、人の機微は移ろいやすく、これだけ応援してるのに来やしないという恩が仇になるのだけは避けねばならぬ。やはり「来た」という事実こそ残さねばと前半の盆踊り回りを終えた。
さて、意義こそ否定されるものでもないが、果たしてそこまでする必要があるのかという加減論に疑問符の付く施策は少なくない。ゼロだとか100%だとか、兎に角、威勢が良すぎやしまいか。全死因の約3割、つまりは3人に1人の死因はこちらだそうで、もっと早く気付けば...との一方で、ならば毎年の検診を義務付ければ防げるかといえば進行性のがんなどは数ヶ月が生存を左右しかねないだけに。
現在、各自治体が実施するがん検診は低廉な自己負担(1千円程度)が魅力。が、実際はその自己負担分以上のコストが生じている訳で、その差額は自治体の負担。検診の科目は「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「子宮がん」「乳がん」、そして、自治体によっては「前立腺がん」が含まれる(本市は未実施)んだけど、積極的な勧奨とは裏腹に伸びぬ受診率。その受診率の向上を目指すのは結構だけれども、目標達成になりふり構わずとなると腑に落ちぬことも生じる訳で、どこぞの自治体なんぞは本年度から新たに無料クーポン券などを配布して...そりゃウチ(川崎市)だった。
そもそもに(受診を)するしないの判断は自己である以上、100%なんてのは眉唾、というか噴飯もので(自己負担を)無料にしてもどの程度の改善が見込めるか。名古屋市などはワンコインで受診率が「大幅に」改善したなどと風の噂に聞いたもんだから実際に御当地を訪ねて担当者に話を伺った。確かにワンコインの実施後に改善は見られるものの、その効果はあくまでも限定的。が、さすがに一日の長だけあって実態調査の結果や当事者の話などは大いに参考になった。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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