赤絨毯

「何でそんな日を選んだんだ」との御叱りに平身低頭...なんてのも昔の話。十年以上も居座れば要領を得て、おらがセンセイの都合などと勝手な口上を述べれば水戸黄門の印籠が如くピタリと止んだ。まぁそれとて都合が合えば参加したかったって意向の裏返しだから本来は喜ぶべきことで。翌日が県大会というのが不参加の理由らしいんだけど何も全員が出る訳ではあるまいし、補欠組をこちらに回してくれても...。半ばあきらめかけていたところ、さすがに不憫に見えてか消防団が直前に1組追加してくれて恒例の後援会ゴルフコンペを終えた。
キチンと領収書を添付しただけにそれは物言いというよりも単なるアヤに近い。重箱の隅を突くようなことを言うもんだから「自腹で結構」と申し上げたものの、決して安い金額ではなく。今回位は政務活動費で...と模索するも視察の規定に「海外」はないとかで門前払いとなった。国の関係がどうであろうと交流の火は絶やさずにと市民同士の交流が進み、韓国の富川市との関係が今年で20年を迎えたとのことで本市からの訪韓団が結成された。富川市は仁川とソウルの中間に位置する人口88万人の都市。東京都と横浜市に挟まれた本市と似ていなくもない。
市長・議長は公費らしいんだけどそれ以外は「自費」。両国間の関係に「自腹」という事情を加味すれば当然の帰結なんだけど定員割れにて何の絡みもない私のようなものまで御一行に名を連ねることになった。で、その珍道中。議場の赤絨毯こそ慣れているものの、同じ赤絨毯といえどもレッドカーペットなんてのは未知の世界。相手方の看板映画祭にて上を歩かせていただいたものの、慣れぬせいかどことなくぎこちない、というか滑稽。
その後に案内された招待席にて大画面を見ていれば韓流スターと思しき女優たちが笑顔を振りまいて登場。もしや隣に...来る訳ないナ。べっぴんさんには違いないんだけどどことなく顔が似ているのはやはり。で、続く調印式やら歓迎レセプションやら晩餐会なんてのはやむなしにせよ、市内の行政施設の視察に商工会議所との意見交換等々。目一杯の予定はやはり自腹じゃ割に合わんと抜け出してみたものの、エステにカジノにグルメ位しかなく...ならば、と現地事情に詳しいKさんに相手をしてもらうことになった。
ソウルの一極集中に不動産価格は異常なほどに高騰。転売目的の投資家に受験熱が拍車をかける。一流大学への進学の為には初等教育からソウル市内の有名校に通わせようと家族で転居。親の都合ならぬ「子供の都合」で、ですぞ。それが、一例のみならず社会的な風潮になってるってんだから。どこぞの国には「滑り止め」なんて受け皿があるものの、大学受験は共通試験の成績が全てを左右する一発勝負。その後の就職先は財閥系が人気なものの過酷な労働や会社都合の退職も後を絶たず、国内で流行のチキン屋はその受け皿だとか。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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