赤旗

外資時代に「クロージング」なる言葉を随分と聞いた、というよりも、聞かされた。「詰め」こそ命、一瞬の隙が致命傷になりかねず、契約が成立するまでは絶対に油断するなということらしく。こちらも大詰め、瀬戸際の攻防やいかに。
期日前投票が多いと聞いた。かつては「特別な理由」がない限り認められなかったものの、昨今はそのへんが大幅に緩和されて、今では身分証明書「のみ」で大丈夫とか。手軽さから投票率の向上を狙ったものなんだろうけど、税の源泉徴収やカーナビに見るまでもなく利便性の向上の一方でその損失も小さくない。やがてはスマホからボタン一つで、なんて時代が到来するんだろうけど、やはり「一日しかない」投票日の予定をやりくりして...という「わざわざ」が候補者に対する重圧というか票の重みに繋がっている面はないかと。
参院選は選挙区と全国比例という2枚の投票用紙に記入する形になるんだけど、全国比例には「政党名若しくは候補者名を」となっていて、政党の獲得議席数はその合算で決まるだけにまずはそれらをどれだけ獲得できるかが第一関門。擁立した候補者が全員当選する為には台風並みの追い風でも吹かなければならず、獲得議席数が確定した後は候補者名の得票上位から当選となるだけに比例候補にとっては全国的な知名度又は推薦団体の集票力がカギとなる。
世論調査でおよその獲得議席数が目に見えるから当落上の候補者にとっては政党名か候補名かは死活問題。私が新人の頃などは市議団の中で比例候補の担当が割り当てられたりもしたんだけど、やはり自らの選挙が有利になるようにと有力な推薦団体が推す候補や著名候補などは取られてしまうから下っ端の私などは全くの無名候補の担当。まぁそれでも上の命令だから承諾して向こうにも知らせてあったはずだけど、待てど暮らせど一向に連絡は無く...やっぱり落選しちゃった。
選挙においてはタスキに標記、腕章が三種の神器にてそれらは候補者とセット。それらがあれば大々的に選挙らしい選挙活動が出来るものの、候補者の御身は一つしかない上にその選挙区は最低でも県内全域、全国比例ともなれば...。アイドルの追っかけが如く候補者を後追いする手間こそ厭わぬものの、よそのシマにはよそのやり方があるもんで余計な御世話と手控えていたんだけど、三種の神器がなくとも出来る選挙があるだろうと尻を叩かれ、朝夕に地元の駅頭に立つことになった。
通称「かくだんビラ」と呼ばれる確認団体用ビラは誰もがどこでも自由に配布が可能だとか。が、三種の神器が無い以上は候補者の個人名は御法度にて有権者からすれば「おいおい選挙なのだから候補者の氏名の一つもなければ分からんではないか」とのことらしく、とりわけ一つの選挙区が広い参院選ともなれば尚更で、ネット上では候補者名が平然と踊るだけにもどかしさを抱えつつ候補者のカラーである無地の赤旗をなびかせて...。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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