貫禄

今でこそ年齢が多少若返ったもののかつては雲の上の存在。そりゃそうだよな、当時はうちのセンセイみたいな御仁がゴロゴロ居た訳で。本来は課長級以上でなければ御目にかかれない御歴々を前に緊張の連続、ましてや新人ともなれば尚更のことで...。が、そんな緊張の糸をほぐすかの如くおらがセンセイが話しかけてくれた過去の思い出話をある職員から聞かせていただいた。
「貫禄というものは、からいばりでつくるものではない」とはあの作家の言らしいんだけど、大物感というか貫禄は「正」以上にありそうな「副」議長。齢も期数も向こうが上ながら不思議とウマがあって新人時代から何かと目をかけていただいた昵懇の間柄。身内の評判は知らん(ってことにしとく)けど少なくともそちらに選出される以上は実力者には違いない訳で、私などは「ドン(首領)」と勝手に呼ばせていただいているのだが、向こうは「やまちゃん」と気さくにくる。実はここだけの話、そこに隠された市議会の重要なホットラインが...ある訳ないか。
そんな副議長から机上に伝言があったものの、てんやわんやの日々にてすっかり粗相をしてしまったんだけど、ある日にはたと気付いて折り返せば「今回の質問は大変良かったね。ほんとアンタの言う通りだ」と。が、腹の中は分からぬのがこの世界。疑い深い性分なもんで、おいおい、どういう風の吹きまわしか、よもや参院選の票を何とかなどと...それはこちらのセリフか(笑)。
で、そんな立派な御仁から高評価をいただいたのは需要の多い市民の足の確保、つまりはコミバスの質問にて。地元のニーズ把握から路線検討等々において諸々の調整を担うのは本市のまちづくり局なんだけど、あくまでも実現に向けた「支援」のみで事業主体となる訳ではない。そのへんはあくまでも他に委託することになるんだけど、そもそもに大した収益など見込めぬ慈善事業なだけに地元業者を拝み倒して何とかというのがこれまで。が、本市には市バスがあるのだからそちら(=交通局)が受託してもいいのではないかと詰め寄った。
現行はあくまでも助言等の外野的な役割しかやらぬとされていて、それだけじゃイカンだろと迫れば、やるともやらぬともどうにでも取れそうな微妙な表現で...。そもそもに路線バス事業は路線の許可を取得すれば独占に近く、その後は「安全に」運行することに専念しがち。それだけに路線の見直しや経営改善には及び腰となりやすく、何かを求めても「既存の運行計画に支障をきたす」などとヘンな理屈が振りかざされる。
新たな路線なども他社の「シマ」や「赤字」を理由に消極的。赤字だからダメなんてのはやらない理由としては最も好都合。赤字をいうなら保育園などはその典型でそれでもあれだけ推進されているのは社会的に必要との認識が醸成されているからで市バスとて新たな意義を見出さねば衰退の一途だと苦言を呈した。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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