液晶

高僧といえども寸秒先のことなど知りえず、生まれた順に迎えが来るとは限らないところに現世の妙味があって、一寸先は闇といわれるおらが世界でもズルせずに続けていればどこか救われそうな気がしないでもないけど、小石に躓いても転落する位だから...まさに人生万事塞翁が馬。
本社ビルの売却のみならず時の大臣に「違和感がある」と言わしめた再建策。1千億円以上もの資本金を大幅に減資して累積損失の穴埋めに充てるとともに中小企業としての税の優遇措置を狙った苦肉の策はさすがに節操が無かったか。恥も外聞も投げ捨ててなりふりかまわず八方手を尽くし、万策尽きた企業に迫りくる姿はまさにハゲタカ。救世主といえば言葉はいいが、相手が瀕死と分かれば余計に有利な条件を突きつけてくる狡猾さを併せ持つ。一代で財を成した立志伝中の人物が相手とあっては雇われ社長には荷が重かったかも。
「勝ちに不思議の勝ちあれど負けに不思議の負けなし」は野村克也氏の名言だけど、成功体験よりも失敗談に学べることは少なくない。あれほど一世を風靡した企業がここまで凋落の一途を辿った原因はどこにあるのか、官民の違いはあるにせよ、他山の石とすべき示唆はないか等々、興味本位で久々に企業研究の本を読んだ。
かつて、半導体大手のリストラによる市内の事業所閉鎖を巡り、市に救済を求めた市議に対して市長(当時)はあくまでも高度な経営判断の結果だと民事不介入の姿勢を貫いた。それが「高度」かどうかは別にせよ彼らは売ってなんぼの世界だけに一つの判断ミスが致命傷になりかねない。そのへんおらが役所は「税」なる歳入に恵まれているもののそこに胡坐をかいちゃイカン訳で。
そうそう、本市にはまさに「憩い」を目的にした「老人いこいの家」なる福祉施設が中学校単位に設置されていて、趣味や娯楽に興じている愛好者が少なくない。施設には風呂が備わっていてその浴槽が故障して利用不能だから何とかならんかとの御相談をいただいた。
早速に現地に赴いてまずは目で確認、確かにひび割れ等が著しく目立つものの当該施設は完成後、数年程度しか経過していないはず...。まぁ本来使えるものが使えないのだからその修繕を市に指示して、実績をアピールする(ここが大事なんだナ)かのように地元の顔役に電話を入れれば意外な返答が戻って来た。
「まぁ今は風呂も各家庭にある位だから贅沢といえば贅沢なんですがね。特定の方々が利用されていることが多いんです。そういう人たちは声が大きいからセンセイに届いたんだと思いますが、実際は懐疑的に見ている方もいてね。確かに災害等の非常時ならまだしも日々の利用はどうかと。もっと別なところで困っている人もいるだけに」と。ふむふむ、なるほどナ。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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