主計官

年配者の目は確か。何か見返りを求める訳でもなく、他と天秤にかけるなど野暮なことはしない。政治の不満などどこへやら、ささやかな趣味に興じておられる紳士淑女の皆様がいつも笑顔で迎えて下さる。そんな句会に選んだ一句は「筆に込む歳の大志や初硯」。見渡せばもう結構な御齢ばかりだと思うんだけど「大志」を抱いて筆をとるってんだから...。
もうこのへんになるとやっつけ仕事になりがちな行政視察。「明日から視察だよ」と億劫そうにつぶやいたら「どちらへ?」と後輩に詰問されて行先を伝えれば「だってK市は定数削減の条例を否決してるんですよ。何を見に行くんですか?」と手厳しい。まぁその一つで全体が評価されるものでもないし、そんなに目くじら立てるなヨ...と言えるはずもなく。雪の影響を避けて選ばれたはずも天の悪戯か欠航が相次ぐ九州。たまたま居合わせた札幌市議会のセンセイがポツリ「こっちのほうが寒いな」と。明日は大事な晴れ舞台にて主役が居ずば幕は上がらぬ、何が何でも帰らねば。
当日は同僚諸氏に登壇して御挨拶をいただくんだけど世俗的な話ばかりにならぬよう地元の住職に乾杯を依頼申し上げたのだが、当日に「本業」が入ったとか。ということで次なる人選は私の知らぬ間に行われているんだけど鉢が回ってきたのが同区選出の市議。さすがに同区ともなれば場をわきまえよと白い目で見られぬとも限らんし、参加者とて見られて困る御仁もいるやもしれぬ。が、丁重に御辞退申し上げるにも「折角の誘いを断りやがって」などとなりかねぬだけに回りに回って私の元に相談があった。
「そんな大役私でいいんですか?」-「会長がいいって言えばそれでいいよ」とそっけない返事をしておいたんだけど、まぁ万事「前向き」過ぎる会長に進言する役員もなく。そんな事実が知れ渡れば太っ腹との評判が広まる上に、あわよくば見返りとばかりに相手の新年会に呼ばれてなどと越後屋ばりの下心なんて...十分あるナ。いやいや、あくまでも勝手な推測であって私は舞台役者だから脚本は知らんよ。
そうそう、失礼ながら特に声をかけた訳ではないんだけどどこで聞きつけたのか当日は参院全国区の片山さつきセンセイが駆けつけて下さった。雑誌「中央公論」に「人物交差点」ってコーナーがあって財務省初の女性主計官として掲載された頃からその御名前は存じ上げてはいたんだけど、東大-財務省の超エリート路線を歩んでこられただけに頭のキレと記憶力は抜群。当日も自慢の歯に衣着せぬ物言いで天下国家を論じられるのかと思いきや、始終、隣の私をヨイショして下さって...。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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