ぼろや

二十四節気の一つ「大寒」。一年ぶりに長靴での登庁となった。凍結時における転倒の危険性を鑑みれば格好などどうでもよろしい、くだらん見栄こそ高くつくと思うのだが、やはり長靴は私位なもので...。
その昔、「この下に高田あり」との看板に豪雪地帯で知られた私の郷里では一夜で1m以上積もるのも「ざら」だったから道なき道をかき分けての通学。猛吹雪とて何が何でも辿り着かねばと執念で最短距離のグランドを横切った当時の体験が今に繋がっている。そんな懐かしい思い出話は尽きないけれど,,,。
実家は金銭的に不自由している訳ではない「はず」なんだけれども贅沢を好むもんでもなく、ごくありふれた平凡な日々に特に不満も無さそうな妻は県内屈指の伝統校の卒業にてその校門そばに「かどや」と「ぼろや」なる店がある(正確には「あった」)と聞いた。私の郷里の「かどや」は角にある駄菓子屋であったし、今の地元にある「かどや」は角にある文房具店だからおよそその由来は想像に難くないが、一方の「ぼろや」ってのは...多分そうなのだろう。
正式な店名は別にあるはずなのだが、台風通過後の朝の通学時に心配の声が上がる位だから...。生徒たちから愛されてやまぬその「ぼろや」とはうどん専門店なのだが、風情ある店内には「なかよし」なる名物メニューがあったそうで、その具材は厚揚げと天かす、つまりは「きつね」と「たぬき」が「なかよし」とのことらしく。ちなみに当時はコロッケうどん160円、今は知らんよ。
さて、地元の諸行事が続いた。「そんな一張羅(いっちょうら)のスーツなんか着てきちゃダメだよ」と町会長。そう、どんど焼きのひとコマ。煙が蔓延する上に火の粉でも降りかかれば衣服に穴があくかもしれぬ、ボロで十分との気遣いなのだが、火の粉を被る位のほうが縁起がいい、いや、それ以上にボロでは目立たぬ上にみずぼらしさは同情よりも逆効果か。まぁそのへん「だけ」は長けているから御心配なく。馬子にも衣装というかそれが立派な仕立てに見えちゃうんだからやはり天性のオーラでも備えているのかナ、バカか。
そう、おらが地元の高石神社では恒例の流鏑馬奉納が行われ、今年も大勢の見物客で賑わった。代々地元に伝わる伝統行事なんだけど縁起物として地元のガイドにも紹介されている上に儀式後には一般の方々も矢を射ることが出来ることから好評をいただいていて、当日は成人式に重なることから晴れ着姿の新成人も...。そんな流鏑馬を継承されているのは地元の保存会の方々なんだけどその下働きは私が所属する若手会の仕事。
そのへんの労は厭わないんだけど保存会からは「後の都合があるから時間内に終えるように」との厳命があって、その為には二度並びの禁止とともに幼子は保護者連れといえども断るようにと。んなこと言われても遊園地の年齢制限が如く貼られている訳ではあるまいし、市販のガイドにはちゃんと「誰でも可能」とあるだけに板挟みの若手会。そのへんは臨機応変に対応すべしと会長が指示を飛ばしたのだが、そうはいってもさすがに断る役回りはツラい。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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