自慢の一足

話違わぬうつけ者と相手を油断させて正装で会見に臨んだ天下人の話は有名だが、最近ともなれば重要な交渉時にもTシャツスタイルを貫く話題の経営者。経営者の資質に見てくれは関係無いとばかりの自信の表れか。
私なんかは内面的に乏しいもんだから少しでも外見でとあの手この手を尽くしてみるんだけど、慣れていないもんだから気取り過ぎてもどことなく不自然にて違和感があるし、ならばとTシャツ姿で庶民性をアピールしてみても...。やはり人気商売的な側面がある以上はそのへんの微妙なバランスって難しいんだよナ。ということで今日は服装の話から。些細なことでは悩まぬタイプなんだけど、かねてより気になる悩みの一つが...「靴」。
私なんかは相手の表情位にしか目は行かぬが、身だしなみは足元からとばかりに視線がそちらに向けられることもあるってんだからその重要性は承知しつつも...。周囲にバカにされぬ程度の一足とそれ以外は履き心地を最優先に選ぶようにしているんだけど、履き心地を優先した結果、いかにも年配者向けのウォーキングシューズみたいなデザインに行きついてしまって、そのへん軽くて履き心地は抜群なもんだから周囲の視線など気にせずに平気で履きこなしているんだけど、さすがに靴を脱いで下足箱に入れる時などは...。
かといってイタリア名門ブランドのこだわりの一品なんていっても甲高幅広の日本人に合う訳もなく、そもそもに足の形が違うんだからいっそオーダーメイドの靴でもどうかとはいつもの社長。値段は承知しつつも果たしてそれだけの価値があるものなのか、見てくれと履きやすさを両立させるってのは困難とは承知しつつもいかにして「靴」と付き合うべきか。
私なんかもついそちらを利用しちゃうんだけど最近は安売り量販店が目立つ。品ぞろえも充実していて店員の接客態度も悪くない。2足目半額なんてあればつい手を出しちゃうし、手頃な価格に履き心地とてそれで十分。でも、2足目半額ってことは元々の定価は少なくとも原価の倍以上ってことだから買わなきゃ損だなんて...。
昔から人には恵まれているのが自慢の一つで都内の靴屋のせがれが大学時代の同級生の一人。放蕩息子って言葉がピッタリの御仁にて昔から毒舌で態度は悪いんだけど靴に関して「だけ」は当時からこだわりがあった。過去に随分と世話をしただけに「久々」とメールをすれば「ぜひ来いよ」との返事。地元っ子だから自社ビルのテナント料で収入は安泰。早々に結婚して店を継ぎ、靴屋の店主の日々。
「勝手に行くから」と伝えておいたのだが、律義にも最寄駅の改札まで迎えに来てくれて店に向かう途中では地元の関係者と思しき人と照れくさそうに挨拶を交わす。それが一人二人ではなく結構な人数で地元での顔の広さが窺い知れた。折角の機会だけに言われるがまま金銭の出し惜しみをせぬ準備をして伺ったんだけど薦められた一足は手頃な値段のもの。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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