無電柱

最近読んだ一冊に電柱の地中化を取り上げた「無電柱革命」って本があるんだけど、著者は小池百合子氏と松原隆一郎氏の共著。巻末のあとがきに日本の二大疾病として「とりあえず症候群」と「しかたがない症候群」の話が登場する。今回も市民の代表者たるセンセイに「とりあえず」報告したとのアリバイ作りか、新総合計画の全員説明会を終えた。翌日の朝刊紙面に関心度が窺えるというもんだが、関連記事は...ほとんど無かった。
ということで、改めてその論点を整理してみると...。個々の施策についてはいづれも既存の施策の前進を目指すものだけに大きな異論は無いんだけど、いかんせんその財源の裏付けが曖昧なものをむやみやたらに進められたのでは将来世代にツケを残すことになりかねない。ということで最大の焦点はズバリ「財源」。
ましてや市債償還の為の定期積立となる減債基金から借入れを見込んでの施策推進に、ならば借入れせずに歳出の削減で対応すべきではないかとの声は当然。平成30年度迄はそちらからの借入れが見込まれているんだけど、その総額は538億円(過年度分含む)。ちなみに本年度は54億円だけど、来年度は124億円にて...。「あくまでも借りているだけでいづれは返すんだから...」との言い分に「ならば返済見込みを示すべきではないのか」と議会側。年度内には示すとの回答は事実上の「ゼロ回答」だと。
そんなせめぎ合いに決して良好な関係とは言い難い微妙な状況が続いていて...。自治体の成熟度は首長以上に監督役のセンセイ方の資質が左右すると信じて疑わないから遠慮なく物申すけど。時の権力を敵に回すってのは並大抵のことではないからほんとはこんな余計なこと言わないでじっと寝ているほうが得策なんだけど、それでは支持者に顔向けできんから将来に禍根を残さぬ為にも言わねばならぬことだけは言わせてもらう。なんてカッコいいこと言っても所詮はわが会派の質疑文章から盗用しているだけで...。
そう、昨年度の決算概況が総務委員会にて報告されたんだけど、実質収支、これは最終的な損益を意味する財政用語なんだけど1億8千万円の黒字を確保したとあった。が、減債基金からの借入れは27億円だそうで。そのへんも将来負担になるんだけど、財政を健全化するってのは何かしらの事業を削るってことだから不評なんだよナ。
そんなことから禁断の果実として職員「数」の削減が編み出されたんだけど、別に解雇に大ナタを振るう訳でもなく新卒採用の抑制により財源を生み出すだけだから...。ちなみに現職で捻出しようとすれば約1万2千人だから1人あたり年間24万円、つまりは月額2万円の給与カット。んなことを言おうものなら袋叩きにあうんだろうけど、でもそこまで言わねば事の重大さが伝わらない。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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