入札

毎年の慣例とは申せ...。連日続く業界団体の予算要望。各会派が実施するもんだから最大で都合4回も繰り返さねばならず。昼間の仕事を休んで来て下さるのだからこちらとてその意義を十分に踏まえた上で真摯に向き合わねばならぬはずが、欠席とて少なくない。やんごとなき事由というけれども期数の多い方々が不思議と目立つ。そんな欠員を埋め合わせるように国会議員の秘書連中が派遣されてくるものの、後部座席なもんだから紹介が終われば...。そりゃかえって逆効果だったりもして。
さて、毎年の予算要望で目立つのはやはり入札制度関連。過当な競争の結果、相当に疲弊しているから何とかしてくれぬかとの趣旨なんだけど、要望の数の多さはそれだけひっ迫している証。そこに追い打ちをかけるように見知らぬ業者が不当廉売、いわゆるダンピングにて受注しちゃうもんだから負のスパイラルそのもの。過去の「随意」契約や「指名」入札が不透明だったからそこに競争が促されるのは時代の必然だったんだけれども物事の過ぎたるは及ばざるが如しで、振れ過ぎた振り子の針を「多少」戻そうとしても...。
かつては役所の積算ミスなどが発覚しても限られた予算の枠内にて業者にゴリ押しする反面、別途オイシイ案件を発注することで上手く帳尻を合わせた。そこに役所と業者の「いい意味での」信頼関係があったはずなんだけど、今や全て杓子定規で物事が進む時代。業界の互助と市への協力を目的とした団体設立に市は深く関与しているはずなんだけど、そんな事実は今の職員など知る由もなく。下がることはあっても上がることはない理不尽な仕組みに相次ぐ部外者の参入。安かろう悪かろうとそこには公共の仕事をキチンとやろうなどという姿勢は微塵もない。
一方では億を超えるような大型案件については物価変動に応じて価格が変動するスライド条項や工事中の地中埋設物や予期せぬ事態が発生した際には平気で金額変更をされてしまうだけに余計に歯がゆい想いを抱いていたりして。乾いた雑巾を絞るが如く弱い連中がもがき苦しむのは見て見ぬフリをするくせに強い連中にだけ融通を図るってのはいかがなものか。弱きを助け強きをくじく。強きはくじかずとも弱きへの配慮位は...。
介護分野で本市が進める逆介護。リハビリの結果、介護度が改善すれば本市の負担は減る一方で、事業者の利益とて目減りする。それでは介護度改善に向けたインセンティブが働かぬとニンジンがぶら下げられた。入札とて価格のみ先行するものの、適正な価格でキチンとした成果を求めねばかえって高くついたりもして...。不当廉売にて複数の案件を重複受注した業者が資金繰りを理由に倒産したとか、道路の掘削工事などで翌年度に再度舗装のやり直しなんてのはそりゃかえって無駄ってもんで。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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