しんゆり寄席

熊さん、八っつぁんの世界。さすが噺家といわれるだけに人を惹きつける話術に加えて、人情噺なんか聞かされた日には心に「じ~ん」と来るもんナ。あ~日本人で良かったと思える瞬間。仕事がなければ日々通い詰めるかも...。
以前からその存在は存じ上げていたんだけど、支援者の薦めで「しんゆり寄席」を聞いた。アートセンターにて催されるそちらの寄席も既に31回。当日は当人の配慮にてワンコインの特別価格。バッチの威光は関係ないのであしからず。三遊亭遊松、笑福亭和光、初音家左橋、桂米多朗の絶妙な話術に抱腹絶倒の連続。これはいい。
さて、落語の次は俳句。「九(く)の衣さらりと脱いで十(とお)の春」とは孫娘が十歳を迎えた喜びを謳った句だそうで「九」は「苦」にかかる。そんな孫娘も既に喜寿(ってことは七十七歳)。半世紀以上も娘の心に残る祖父の俳句。そんないい御話を地元の御婦人から伺った。やっぱりモノじゃないんだナ。当日は誕生日を迎えた孫たちの為に母が食事会を催してくれた。
一般質問の発言通告を終えたのだが、その一つに俳句の話題が含まれる。で、そちらに向けた調整を進めているんだけど、まぁそちらに限らず何でもかんでも兎に角聞いてみようと次々に理事者を呼んでいて...。政府の規制改革会議の答申に病院と同一の敷地内に薬局の併設が認められていない「医薬分業」規制の緩和が含まれた件。つまりは病院内に外部の薬局の開設が認められることになるらしく、市立病院においてテナント入居した際に収益性が見込めるのではないかなどとぶしつけに聞いてみた。
以前は院内処方が主流だったものの、複数の医院から投薬指示を受けた際の重複や副作用のチェックなどは院内処方では困難。患者側の立場から薬剤を一元的に管理できる「かかりつけ薬局」の必要性が説かれて「医薬分業」が進んだ。95年当時は全国平均20%だった院外処方が今や50%の大台を突破、本県では67%だとか。勿論、促進にあたってぶら下げられたニンジンは調剤報酬。院外処方を手厚くすることで院外薬局の普及に繋がったものの、今や本市の市立病院に限らず大病院の前には門前薬局がずらりと並ぶ飽和状態。
利用者の選択の余地が広がったことは歓迎されるべきことなんだけど、医師に聞いてもパチンコの景品交換所さながらに特に指示されるものでもなく、選択に迷うこともしばしば。医師の処方箋に基づいて調剤をするだけだから薬の成分は同じにてそれほど目くじらを立てるものでもないかもしれぬが、前述の重複投薬や副作用などの助言を期待するとなるとやはり自らに合った薬剤師の御世話になりたいもの。
あくまでも患者の利便性から規制緩和に向けた検討が進んだというが、院内薬局の開設ともなればそちらが病院の指定薬局のように見えるから患者が殺到、高いショバ代を払っても十分に釣りが来そうだけど、駅ナカ同様に圧倒的に優位な立場になることでサービスレベルの低下も懸念される。尚且つ、市立病院が特定の薬局を優遇するとなるとまた諸々ありそうだから収入の割には代償が大きすぎるかも。

川崎市議会議員 山崎なおふみ

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