名前

一郎が長男ならば二郎は次男、三郎は三男とおよそ家庭事情は窺い知れる。昔は子沢山の家庭が珍しくなかったから「一」から順に付けてみたけど...。ちなみに私の母は5番目で正子。
まぁそれでも名前負けしないそれなりの大人に成長するんだろうから余計な心配かもしれぬが、最近はキラキラネーム、いわゆる「奇抜な」名前も目立つ。正義とあれば「まさよし」と読むのが自然だけど、正義と書いてジャスティス(=正義)なんてのもあれば、驚愕は正義と書いて...ソフトバンク。いや、そりゃ確かに意味合いは分からぬでもないが、名前だよ名前。あくまでも聞いた話だから真偽のほどは知らぬ。大丈夫かニッポン。
そうそう、何かいい話題でもないものかと本屋を物色していたんだけど、よくありがちな「カリスマ経営者」の習慣を紹介した本を見かけた。「ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか」。毎月ネクタイを3本か...。別に本を購入するものでもなく、つい、そのタイトルだけが妙に気になってしまうんだけど、「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」なんて本もあって...。
「たまたま」長財布を愛用している私の通帳残高は一向に増えそうにない一方で、いつもの社長なんかは二つ折りのどう見ても経営者とは思えぬボロい財布で贅沢三昧。別な知人の経営者はマネークリップだけどそちらも金銭の不自由は無さそうだからまぁほどほどにってことなんだろうけど...。
そう、ついチラ読みしちゃったんだけど本によれば「カリスマ経営者」は筆記用具にこだわっていてボールペンは一生モノをとある。私なんかも一生モノではないにせよこだわりの一本を愛用していて、ひょっとして「カリスマ経営者」の資質を備えているんぢゃないかなんて頷いてもみたりも。金融機関などで署名を求められる際には向こうのペンを借りずに自らのペンで署名すべし、その理由は他人様の手垢が云々とのことなんだけど手垢以上に何か違和感があって結局自らのボールペンになっているだけの話。ちなみに1本3千円にて。
そうそう、数ヶ月ぶりに都内のクラシックコンサートに顔を出した。東京フィルハーモニー管弦楽団の首席客演に招聘された新進気鋭の指揮者アンドレア・バティストーニ氏による演奏。Kセンセイの手配による定期演奏会なんだけど、肝心の当人が自らの一枚を譲ってくれた。あれだけ音楽好きのセンセイが譲ってくれるとは珍しいではないかとその意図を考えあぐねていたのだが...。