2023.12.04 20:55失笑「インパクトの瞬間はこうで。クラブを走らせる」などと言われても。そもそもに金属のクラブが「走る」なんて物理的に。さりとて、離れぬ一言。反芻して再現せんとするに。勿論、クラブなど持ち合わせるはずもなく。手ぶらで腰、肩に手が不自然に動くは変人にしか見えず。横断歩道の向こうから来た御婦人の失笑を。もはや末期、か。スマホの着信に表示されるは役所の...
2023.11.30 22:57初演招かれし演奏会に予定されるは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。その初演こそその日に重なる、と当時の秘書に。よく調べたな。昨今なんぞ生誕祭などと称して自ら催す向きもあると聞けど、んな厚顔になく。喜寿、米寿の類とてあくまでも身内が。他を祝うはやぶさかならぬも祝福されるなんぞはまっぴらで。SNS等、証拠は全て隠滅したはずが、朝に届くは職場の「...
2023.11.25 20:55場外糸目はつけぬゆえ、と拝み倒さんとするに、いかんせん荷の保証が出来ぬ、と相手。こちとて、ソレを看板に掲げる以上は後に退けず。小ぶりならば、と可能性を示唆する買受人に、イワシ、メザシの類にあらざれば文句は言わぬ、と成立する商談も代引とあらば現物を見るまで気が安まらず。作物に同じ、豊作の年は値も安く、かたや凶作とあらば高値に加えて。品薄と聞くに...
2023.11.19 20:55淀君公開迫るはあの続編。当人の出演こそないものの、かつて、浦和の淀君と畏怖された御仁の相手を務めており。この前なんぞ急に何を言い出すかと思えば、恋人になってくれ、と迫られ。恋人と申しても「食」の恋人、と本人。求愛の証と届くは洋梨の希少品種。ぜひ、試食あれ、と。何も希少のみが旨いとは限らず。ボーイスカウトの収穫祭にて母親らが作る具沢山の豚汁を青...
2023.11.16 11:46鹿角自らの権限において来賓に加えておくゆえ、との申出に都合つけども着替え叶わず。喪服に黒ネクタイが大半を占める中にあって目立つ平服。受付のSさん、自らのネクタイを私の為に。戦没者追悼の慰霊祭にて献花を終えた。オクトバー後の放牧、とならず。師走のトレイルに向けて。丹沢に大山、とりわけ、大山ならば奥社までの往復に半日いらず。挑まんとして躊躇する理...
2023.11.10 23:00高台私など1mすらろくに入らぬというに、15mのパットを見事に沈め。それも全盲の視覚不自由者とあらば。半年前に初めて顔を出された時は慣れぬ手つきに当てるのが精一杯だったはず。かたや最高齢のSさんは91歳。会場まで自力の歩行は言わずもがな。手には自宅で採れた柿ありて、皆様に、と。田舎育ちゆえ洗わずにその場で皮ごとほおばってみせたのだけど、これが...
2023.11.05 20:55恩赦鉄人の427kmには遠く及ばぬまでも306.5kmにてオクトバーランを終えた。距離以上によくもそんな時間があったもので。やはりヒマなのかね、なんて。当日の移動手段なく、送迎を、と頼まれるに二つ返事で快諾してみたものの、当人には私ならぬ贔屓の市議がおられたはずで。いや、そちらに打診すれど、あしらわれてしまったとか。これぞ好機などと寝返りを期...
2023.10.30 20:55足蹴さながら枕詞が如く。迫りくる視察、とあれば下句は、ともに見聞を深めん、となるべきはずが、旨いもんでも、と相手。それも、贅沢は敵、を信条とするあの会派にあって。当人曰く、私とは八年ぶりの同班とか。当時、机を並べし委員会。所属は違えども互いに会派を背負うエース同士、とエールを送ったつもりが。一緒にせんでくれ、と示される拒否反応。おい、無礼者、...
2023.10.25 20:55失恋貰い受けし湯呑が愛用品。歴代の総理の氏名と似顔絵がズラリ並ぶ中にあってひときわ目立つ自らの名。あえて記すが当人らしく。県庁の応接間にて目が合いし重鎮がひと言。相談する相手が違うぞ。さりとて、んなことはどこ吹く風、の当人。成否はさておき、どんな厄介な依頼とて二つ返事で。人と会うに不快な表情見せることなく、その天真爛漫な性格は万人から好かれ。...
2023.10.20 20:55孝行二句千円を添えて、との一文に。砂浜の波ぞ静かに秋告げる、伏す父や見舞に求む切身鮭、と。前者はレース当日の砂浜に、後者は支援者の近況知らせる一報に着想を得て。選考委員に名を連ねる以上はその程度の権限有するに違いなく、自薦するに「無理」とにべもなく。こちとてあくまでも募集が少ないと聞いて投句しただけの話、何も本気で。後日、再会の折に「やはり残...