2023.01.29 20:55後光数え年六歳の背後に見えし後光。この子を妻にした男は必ず出世して一生安楽に暮らせるゆえ大切に育てるように、と通りすがりの虚無僧が告げて立ち去った、と。後光の力か実力か、功なり名遂げし亭主の名は一三。そう、阪急総帥にして宝塚歌劇団の生みの親、小林一三その人。星組公演「ディミトリ」がすごく良かった、じゃなくて、舞台裏に立役者あり、って話を。連絡...
2023.01.24 20:55卒論利用者は一人ならず、今回は先約ありて御希望に添いかねる。が、施設は当方のみならず、その日にこだわるならばとりあえず他を利用されてはどうか、と伝えて納得いただいたはずも。利用できるはずのサービスが利用できぬは違約、ましてや、施設側とは「そういう契約だった」との通報が市に寄せられ、始まりし詰問。それは役目として結構なれど、相手の言い分を鵜呑み...
2023.01.19 20:55会費遠目には背格好、近くにあっては目元と髪型が手がかりのはずも、帽子が加わり。たびに相手を凝視しては変質者に間違われかねず。逆に、こちとら外套、帽子にマスク姿では全く目立たぬ。少なくともバッチ位は。道すがら「あら、なおちゃん」と、声の主や鮨屋の女将。コロナ前どころか、十年ぶりの対面も元気そうで何より。あの当時は随分と食わせていただいた。犬も歩...
2023.01.14 20:55良縁結果はともかく挑む機会は平等に。経済的な理由により進路が限定されがちな生徒たちを救うべく私塾から講師を招いて臨時の授業を催すとか。幸か不幸か都立校の話。過去問の分析に傾向と対策、こと受験に関してはそちらに一日の長ありて。教師自らそちらに学び、切磋琢磨する中に全体的な学力の向上を図らん、との意図のありやなしや。が、昨今なんぞは年度末に目標に...
2023.01.09 20:55私用ほんの数日の不在に飛び交う憶測。サボリ癖は地元に知れ渡るところなれど、この肝心な時期に姿を見せぬとはよほどのことに違いない、と重篤説まで囁かれ、安否問うメールが各方面から。それこそが狙い、などと傲慢なことは申さぬにせよ、存在を忘れられぬだけまだマシか。生まれてこの方、布団の中に一日を過ごすなど仮病以外に、いや、仮病ならば尚更。失踪するにも...
2023.01.04 20:55白鶴昨年の忘年会の途中、期せず届きし一本。米国カリフォルニア州ナパバレーのカベルネ・ソーヴィニヨン種、いわゆる、ナパのカベルネ、とだけは記憶にあって。既に他の酒に酔いしれとる中にあっても十分な存在感を。正月からマルゴーとは何とも贅沢。何年ものかは知らぬが、粋な氏子が持参されたらしく。悲しいかな私が耳にした時は既に他の連中の胃袋に収まっており。...
2022.12.29 20:55真鱈温和な人柄と几帳面な性格は地元の信頼厚く。父亡き後の御子息も適齢期とばかりに勧誘が絶えず。その能筆ぶりや父に劣らぬと聞いて。血は争えぬ、天国の父君もさぞ、と感想を述べれば。字が下手ではいい大人になれぬ、と部活動の合間に顧問の先生の手ほどきを受けた成果で、と。そんな母君は越後の同郷にて何かと御厚意に預かること少なからず。今年は土産に御手製の...
2022.12.24 20:55篠笛おらが村に悪人なし、とばかりに、開け放たれた玄関はいつものこと。靴棚に一筆記した名刺を置かんとするに一句。家奥に篠笛を聞く師走かな。正月向けの稽古か、普段は剽軽なOさんも裏に怠らぬ努力。いい音色だった。さて、同伴せし知人より聞く感想や当日の「第九」ならぬそちら。ネット中継に見る意中の市議の質疑に憤懣やるかたなき様子。いや、確かにその映像を...
2022.12.19 20:55新車サンタクロースからのプレゼントを喜ぶ園児の如く、とは言葉が過ぎた。区内「初」などと心くすぐり購入を決断させた営業も営業なれど買う方とて。スマホなど使いこなせぬ、ようやく繋がりし電話に半年待ちと聞いて失せる意欲。いや、それこそが相手の狙いだったりもして。本来ならば返納とておかしからぬ年齢も当人などはどこ吹く風、と届きし新車。んな稀有な人物は...
2022.12.15 12:16閻魔チェーンソーの響く里山冬支度。普段は疎遠なだけにせめて年に一度位は、と珍しく地元を歩いており。年一度といえど、あくまでもこちらの都合にて相手や在宅とは限らず、久々の対面に窺い知る近況。働き盛りの大黒柱が病に倒れてはや八年。長男には二人目の孫が誕生、年の差離れた弟は受験を前に骨折、本日退院にて迎えに行かねば、と奥様。よもや野球か、と聞かば図...